五感で愉しみ日本酒を更に美味しく。鏡面仕上げで玉が浮かぶアルミニウム盃

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STORY

  1. ものづくりの集積地・燕市で誕生!日本酒を注ぐと水面に「玉」が浮かぶアルミニウム製の盃です。
  2. 熟練職人が伝統技術ヘラ絞りで仕上げました。飲み口が広いため、日本酒の香りがふわりと広がります。
  3. アルミニウムは熱伝導率が高いため、冷酒なら「ひんやり感」、燗なら「ほど良い温かみ」を感じます。

軽くて丈夫。アルミニウム製の「盃」

三共化研は、ものづくりのまち・燕市にて金属の表面処理加工を手がける町工場です。「玉雫(たましずく)」は、アルミニウム製の盃。ピカピカの「鏡面仕上げ」を施しました。

アルミニウムは、なんといっても軽さが魅力。ステンレスと比べると、比重が約1/3です。そして、耐食性が高く、空気中で酸化皮膜を形成するためなかなか錆びません。

五感で愉しめる。鏡面仕上げの「玉雫」

「玉雫(たましずく)」は、お酒を注ぐと水面に「玉」が浮かび上がります。その姿は、まるで池に映った満月のよう。目でも愉しめる、優美な酒器です。
玉の秘密は、鏡面仕上げから生まれる「光の反射と屈折」にありました。ヘラ絞りの後に研磨機で研磨。さらに「化学研磨」で磨き上げます。化学研磨とは、化学反応によって金属表面を削る処理のこと。約100℃に熱した強酸性の液体に製品を浸けることで、表面全体が均一に平滑化します。

二度の研磨でピカピカに仕上げるからこそ、お酒を注いだ時に玉が綺麗に浮かび上がるのです。

また、アルミニウムは金属の中でも特に熱伝導率が高い素材。そのため、冷酒なら「ひんやり感」、ぬる燗や熱燗なら「ほど良い温かみ」を感じることができます。

職人技が光る。燕の伝統技術「ヘラ絞り」

玉雫は、一般的な酒器に比べて飲み口が比較的広いことが特徴。そのため、飲む際に日本酒の香りがふわりと広がります。また、お酒が舌の上に広く流れ込むことで、甘みや旨味、酸味などを感じやすいです。この形を実現したのが、燕の伝統技術「ヘラ絞り」。一枚の金属板を高速回転させ、「ヘラ」と呼ばれる鉄の棒を押し当てることで、流線型に変形させる加工法のこと。

プレス機器とは違い、手に伝わる感触で素材の変形状態を確認する必要があります。アルミニウムはやわらかくて伸びやすい性質があるため、扱いが難しい金属。手に伝わる感触で変形状態を確認し、押し当てる力を加減していく熟練の技が求められます。

いつもの酒器を玉雫に変えるだけで、日本酒本来の「香り」と「温度」を感じ、「目」でも味わうことができます。まさに「五感すべてで晩酌を愉しめる」と言っても過言ではありません。

老舗酒蔵の杜氏が太鼓判

今回、新潟市にて100年以上の歴史を誇る高野酒造に足を運び、杜氏・石川博規さんに、「玉雫」を使っていただきました。試飲したのは、代表銘柄「越路吹雪 純米大吟醸 磨き二割」。同酒造の中でも特に上質なお酒で、熟した果実や高貴な花を連想させる香りが魅力です。

まず、お酒を注いだ時に水面に現れた玉に驚かれて、ひと言。「めずらしい盃ですね。素敵。飲みの場が盛り上がりそう」。鼻に近づけると、「香りがふわっと広がります。日本酒は香りが醍醐味ですから。良いですねぇ」と、笑顔でお話します。

そして、ぐいっと一口。「手前味噌ですが、良い酒(笑)旨い酒を素敵な酒器で飲む。素晴らしいじゃないですか。誕生日のような特別な日にぴったりな盃ですね」というお言葉をいただきました。

五感で愉しみ日本酒を更に美味しく。鏡面仕上げで玉が浮かぶアルミニウム盃

マットな質感が上品な「霧水」

「霧水(きりすい)」は、サンドブラストでマット加工を施しました。サンドブラストは、圧縮空気で研磨材を吹きかけて、製品の表面に細かい凹凸を付ける加工方法のこと。

一般的に、アルミナ(酸化アルミニウム)・ガラスビーズのどちらかを使うことが多いです。弊社ではガラスビーズを使用。完全なマットではなく、やや光沢を持たせることができ、最終的に発色を美しくする効果があります。そのため、マットではあるものの落ち着きすぎない上品な質感に仕上がるのです。

アルマイトで「酸化皮膜」を生成

一般的に、アルミニウムは空気に触れていると自然に酸化皮膜を作るため、錆びにくいです。とはいえ、時間が経つにつれ、いつかは腐食してしまうのも事実。その腐食を防ぐ効果があるのが、電気化学反応を利用した表面処理「アルマイト」です。

陽極側に設置したアルミニウム製品を、硫酸溶液中で電気を流します。すると、水の電気分解で酸素イオンが発生。アルミニウムと反応し、表面に酸化皮膜が生成されます。

アルマイトのメリットは耐食性だけではありません。透明な皮膜は、自在に着色することが可能。この処理を「カラーアルマイト」と呼びます。アルマイトによって出来た微細な穴に、専用の染料を浸透させていくのです。ここでも燕の職人技が光ります。カラーアルマイトは、数秒の処理の差で色調や濃淡・光沢が大きく変化。そのため、ロットごとの色を合わせるには高度な技術が必要になります。

会長のコンセプトを受け継いだ、娘と孫娘

三共化研は、金メッキやニッケルメッキなど、金属の表面処理を行う会社。中でも、酸化皮膜を生成させるアルマイトを得意としています。そんな弊社のオリジナル製品第一弾として、会長の小林進が考案したのが、銅製酒器「鎚起銅器 玉盃(ぎょくはい)」でした。

ピカピカに磨き上げた鎚起銅器に金メッキ処理をした盃。お酒を注ぐと水面に玉が浮かび上がる構造になっています。

続いて、第二弾のオリジナル製品を考えたのが娘の酒井美和子です。「より燕らしく、より三共化研らしいものを作りたい」という思いで、アルミニウム製酒器「玉雫」を作りました。

玉が浮かぶコンセプトを継承しつつ、軽くて熱伝導率の良いアルミニウムに、私たちが得意とするカラーアルマイトを施しています。ヘラ絞りから研磨、表面処理まで、「オール燕」で作った「玉雫」。職人の技術を結集させた自信作です。

プロダクト仕様

ラインナップ

リターン一覧

五感で愉しみ日本酒を更に美味しく。鏡面仕上げで玉が浮かぶアルミニウム盃

※2025年3月末までにお届け予定。
※カラーは、金・薄青・ピンクゴールドの3色からお選びいただけます。
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。

使用上の注意

・初めてお使いになる前は、必ず食器用中性洗剤で丁寧に洗ってください。
・必ず食器用中性洗剤を使用し、ぬるま湯で洗ってください。やわらかいタオル等で水分を拭き取ってください。
・アルカリ性洗剤、シンナー、溶剤系洗剤等は使用しないでください。
・金属製たわしやメラミン性スポンジでこすらないでください。
・食器洗浄機には入れないでください。
・汚れや皮脂等が表面に付着したままにすると、変色の原因になりますのでご注意ください。
・本品を冷凍しないでください。霜が付着して、手や舌にはり付き、ケガの原因となることがあります。
・使用していくにつれ、稀に色味が退色する場合があります。そのままご使用いただいても問題ありません。
・長時間高温の場所に放置しますと、表面にひび割れが生じる場合があります。